2018
08.17

ラッピングカーの命!ベースフィルムとプリンターの基本

コラム

ラッピングカーで使用されるフィルムにはベースフィルムとオーバーラミネートの2種類があります。そのうち、プリンターによってグラフィックスを印刷されるのが後者のベースフィルムです。今回は、ラッピングカーでもっとも重要なベースフィルムとプリンターのお話です。

ラッピングカーの命!ベースフィルムとプリンターの基本

ベースフィルム選びで何が変わる?

一口にベースフィルムと言っても、その種類は多岐にわたります。それぞれに特性が異なるため、どれを選ぶかで耐候性やパフォーマンスに影響が出てしまいます。

なお、カーラッピング専用のベースフィルムは一般のフィルムと異なり、再剥離という特徴があります。そのほか、以下のような特殊接着材が用いられている製品もあります。

  • 3M™コンプライ™粘着剤:車両とフィルムの間に入り込むエア(空気)を逃がす
  • 3M™コントロールタック™接着剤:貼り付け位置合わせができる

いずれも、カーラッピングの仕上がりや施工性を高める目的で活用されており、ラッピングカーをより身近にした技術と言えます。

車両用以外のフィルムにご注意を

上記でご紹介したとおり、ラッピングカーには専用のベースフィルムを用いるのが基本です。それ以外の製品を使用すると再剥離が難しくなり、剥がした際にノリ残りの原因となります。また、屋外使用を前提としていないものもあり、この場合には耐候性の部分でも問題が発生するでしょう。

ラッピングカー用の高品質なフィルムを開発・製造する3M社のものであっても、たとえば建材用のダイノックはカーラッピングにマッチしません。製品それぞれに決められた用途を正しく守ることが、美しく長寿命な施工の鍵と言えます。

ベストなパフォーマンスにはプリンターも重要

ベースフィルムのパフォーマンスを最大に生かすためには、プリンター設備も重要です。それぞれのベースフィルムには推奨されるプリンターの指定があります。この組み合わせを守らない場合、何らかの問題が発生するリスクが高まります。

なお、3M社では正しい組み合わせで製作されたフィルムについて、その品質を保証するプログラムも適用されています。詳しくは以下の記事でご確認ください。

>>ラッピングカーの品質を示す「3M™ MCS™ 保証プログラム」

YMG1使用のベースフィルム

次に、弊社が実際にカーラッピングで使用しているベースフィルムについて、主なものをご紹介します。なお、いずれも対応のプリンタで印刷することにより、ベストなパフォーマンスが発揮されるよう設計されています。当社では、発売元である3M社指定のインクジェットプリンタを完備。高い品質でのグラフィックス作成を行います。

IJ180mC-114/10

カーラッピングはもちろん、屋内外サイン等での用途を想定して作られたベースフィルム。素材自体に柔軟性があるため、ゆるやかな2次・2次曲線など、さまざまな対象物への貼り付けに対応しています。なお、3M™コンプライ™と3M™コントロールタック™接着剤にも対応し、高い施工性を誇ります。

40C-10R

比較的短期の施策となるラッピングカーやサイン、屋内フロアでの使用を前提として作られたベースフィルム。平面およびゆるやかな2次曲線に対応します。独特のコシを持っているのも特徴で、施工のしやすさもポイントです。

まとめ

今回ご紹介したベースフィルム以外にも、当社ではお客さまに最適な製品をご提案しております。それぞれのご要望やシチュエーションに合ったベースフィルムの選定・制作を行いますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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