2019
03.30

車両広告の闇——条例違反?のアドトラックが都内を走れるのはなぜ?

コラム

アドトラックは広告宣伝カー

渋谷や新宿、池袋など――都内を歩いていると、けたたましい音を立てながら走り去るアドトラックを目にすることがあります。明らかに景観とマッチしておらず、通行人や走行車の迷惑になっているこうしたアドトラックは、なぜ規制されないのでしょうか。その理由と、車両広告の本来の目的について考えていきます。

車両広告の闇——条例違反のアドトラックが都内を走れるのはなぜ?

近年、アドトラックへの苦情が増加

東京都内においてここ10年、公序良俗にそぐわない広告(ナイトワークなど)のアドトラックに帯する苦情が増えているようです。派手な電飾をまとい、騒音をまき散らしながら走るトラックは、常識的な目線で考えて走行自体が制限されそうなものですが、なぜこうした車両広告が都内に増えているのでしょうか?

都が規制をできない“抜け道”を使った手口

そもそも、東京都には2011年に改正された屋外広告物条例施行規制があり、広告デザインについては自主審査制度が導入されています。そのため、都内でアドトラックを運用するためには、この審査を通らなければなりません。にもかかわらず、公序良俗にそぐわない派手なトラックが走れる理由は、条例の抜け穴を利用しているからです。

このようなアドトラックのナンバープレートを見てみると、それらはほとんど他県のもの。つまり、規制のない他県で登録したアドトラックが、東京都まで来て街中を走行しているのです。

未審査の車両広告は企業イメージダウンにつながる

前項でご紹介した手法を、一般企業が行った場合はどうなるでしょうか。

確かに多くの人の目には触れるかもしれませんが、その視線はネガティブなものです。本体、商品・サービスの良さをアピールし、ひいては企業ブランディングの役割を担うべきラッピングカーやラッピングトラックです。これが苦情の原因となれば、広告効果が望めないのはもちろん、商品・サービスおよび企業のイメージダウンは避けられないでしょう。

ラッピングカーのPRは正攻法が一番

ラッピングカーやラッピングトラックを使った広告は、正しい運用さえできれば非常に効果的な手法です。しかし、今回ご紹介しているような手法を用いると、逆効果にもなりかねません。商品・サービスの魅力を伝え、企業の価値を広めるためには正攻法を心がけることが重要です。

まとめ

当社では、ラッピングカーやラッピングトラックを使ったPRを正しい方法で行いたいと考える企業様を応援しています。都内における自主審査制度を考慮したデザインノウハウもしっかりと蓄積。安心してご依頼いただけます。車両広告のイメージアップも含め、今後もこうした取り組みを続けてまいります。


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