12.08
データで見るSNSと屋外広告!ラッピングカーはシェアされやすい?
ラッピングカーとSNS
従来から、屋外広告は宣伝のスタンダードな手法として親しまれてきました。しかし、近年のSNSの台頭とともに、その価値に変化が起こっているようです。
そこで今回は、SNSと屋外広告の関係性や、ラッピングカーへの活用について、「日本屋外広告フォーラム」が行ったアンケートを基に考えていきます。
屋外広告とSNS投稿者の親和性
アンケート結果を見ていくと、屋外広告とSNS投稿者との親和性は非常に高いということが分かります。
まずはSNS投稿を行うユーザーに対して行われた「屋外広告を1ヶ月当たりに目にする回数」という設問。その結果は12.6日でした。テレビやインターネットに比べれば、そこまで多いというわけではありあません。しかし注目したいのはそのほかのメディアです。新聞は8.5回、ラジオは5.7回、雑誌は4.5回と、屋外広告が圧倒的にリードしています。
さらに興味深いのは非SNS投稿者との差です。たとえばラジオの場合、SNS投稿者と非SNS投稿者との差は0.8回と、ほとんど変わりありませんでした。一方、屋外広告は4.7回もの差があります。これは、ほかのメディアとの比較でも同様の結果です。
街を出歩く若者との接触頻度がポイントに
同アンケートでは、「通勤・通学に出かける若年層に、屋外広告と接触する機会が多い」という結果も出ています。理由までは明かされていませんが、若者が屋外広告に興味を持っているのは事実と言えるでしょう。
また、SNSへの積極的な投稿を行うのは若年層が多いとも言われています。彼らが街で見かけた屋外広告に惹かれ、写真を撮り、それをSNSへと投稿すれば、つながりのある同世代のユーザーの目に屋外広告が映ります。その内容に面白さや新鮮さを感じれば、さらなる拡散も望めるでしょう。
このように、街を歩く若者に屋外広告でアピールすることは、大きな可能性を秘めた施策であるとも考えられます。
ラッピングカーが拡散される可能性は?
今回のアンケートを実施した同団体は、2018年に「屋外広告ウォチャーズ」という定性調査を行っています。ここでは、サンプルとなる人に「都内8箇所の繁華街で目に付いた屋外広告を撮影して、専用サイトへと理由付きでアップすること」というルールが設けられました。集まった意見のなかには「興味・関心を引いた」「クリエイティブに引かれて」というコメントが多く見られたそうです。
ラッピングカーの目的は、正に街を歩く人の興味・関心をひくことにあります。また、こだわりのクリエイティブの実現できるので、アイデア次第ではSNSでの拡散も見込めるでしょう。そこまで達成できれば、単なる交通広告の域を超えた施策となるはずです。
まとめ
SNSと親和性の高いラッピングカー。しかし、拡散されるにはそもそも撮影がされなくてはなりません。ポイントになるのはやはりデザイン。そのため、施策の意図をしっかり把握し、それを形にできるプロフェッショナルへと依頼するのがおすすめです。